コラーゲンとアトピーの関係
肌の乾燥や肌を守る機能の低下対策になるのがセラミドです。このセラミドの合成を助けて、肌を乾燥や刺激から守ることにつながる栄養素がコラーゲンです。
- コラーゲンは、セラミドの合成を助けてアトピーを改善
- 皮膚の浅い部分に症状が現れるものに効果がある
- コラーゲンのサプリメントを使用する場合は、「脂肪分ゼロ」油が含まれていないものにする
- フィッシュ・コラーゲン(マリンコラーゲン)がオススメ
アトピーの場合、外部の刺激などから肌を守る機能が低下しています。このままだと、細菌などが肌の中に入りやすい状態が続いているため、細菌などに感染しやすくなっています。コラーゲンにはアトピー性皮膚炎など、皮膚の浅い部分に症状が現れているものにも効果があるとする臨床研究※1があるように、コラーゲンは肌の乾燥や肌を守る機能の低下対策になるため、アトピーの改善にいい栄養素だといえます。
「脂肪分ゼロ」「フィッシュ(魚由来)」コラーゲンがアトピーに良い
コラーゲンを含む食材は豚足や手羽先、魚の皮などがあります。しかし、アトピーの方は豚足や手羽先などの油が多く含まれている食品は避けるべきです。なぜなら、これらの食品にはアレルギーに関係するかもしれない油が多く含まれているからです。
一般的にアレルギー体質といわれているのは、植物油を摂取することできた酸が、「脂質・脂肪分」に過剰に反応することでアレルギー反応がおこる体だとされています。そのため、「油・脂質が含まれていないコラーゲンのサプリ」を摂取することがアレルギー対策になり、アトピーの改善にもなります。
コラーゲン成分としてのオススメは、ダントツで魚由来のコラーゲンです。フィッシュ・コラーゲン、マリンコラーゲン、海洋性コラーゲンなどと言われます。魚由来には、鱗(ウロコ)由来のコラーゲンと、魚皮由来のコラーゲンがあります。人間がもともと食べている魚皮由来の方が原料としては安全であり、安心でしょう。最近では、嬉しいことに、「脂肪分0%のフィッシュ・コラーゲン」が出てきているので、アトピー改善用のコラーゲンとしてはぴったりだと思われます。
参考文献
※1:田中祥子(2018)「美容編 ‐肌トラブルを改善するコラーゲンのさまざまな効果‐」
『日経ヘルス6月号』,2018年5月2日号,p61, 日経BP社