鶏を原料とするコラーゲンの特徴
鶏由来のコラーゲンは、鶏の骨などから抽出されるものですが、同じ動物由来でも、豚のものと比べて製品化されているものは非常に少ないのが現状です。製造の際は、釜などで煮出して抽出することが多いようですが、鶏は骨や皮なども鶏軟骨、手羽先など骨ごと食肉市場に出荷されやすいため、入手しづらいことがひとつの要因となっているようです。手羽先や鶏軟骨にはゼラチン質が多くコラーゲンも豊富に含まれており、日常で購入しやすい食材ですので、普段の食事から摂る方がお勧めのコラーゲンです。
牛を原料とするコラーゲンはあるの?
牛由来のコラーゲンは牛の骨や皮から抽出したもので、かつては最も多く流通していたコラーゲンでした。ですが、BSE、いわゆる狂牛病が発生してから安全性が問題視されたため、牛を原料としたコラーゲンを医薬品や化粧品などに使用するのは禁止されてしまいました。また、それ以外に使用する場合も、牛の原産国やどの部位を使うかなど、厳しい制限が設けられています。
また、牛コラーゲンは基本的に豚や魚よりも高価なこともあり、サプリメントへの使用は今ではほとんどありません。
鶏も牛も動物性のコラーゲン
鶏も牛も、結局は豚のコラーゲンと同じく動物性のコラーゲンのため、海洋性(魚)のコラーゲンに比べると「分子量が大きく、溶解温度が高いため、吸収されにくい」という特徴も併せ持っています。こういった特徴を考えていくと、同じ動物性コラーゲンのサプリ原料という観点では、鶏由来または牛由来のコラーゲンよりも、豚由来のコラーゲンの方が一般的に流通量が多くて安価であることから、何か特別な理由でもない限り、豚コラーゲンで良いだろう、ということが言えます。
ただし、サプリメントではなく、食事・食品からコラーゲンを摂るという観点では、「味の違い」や「値段の違い」がそれぞれ種類の各部位によってあるので、そういった趣向の好みで選びましょう。