【1章-2】DHTが薄毛の原因になる

DHTが薄毛になる原因

DHTが薄毛になる原因

もし髪の毛の生え変わりの仕組みが正しく永遠に続けば、薄毛になることはありません。しかし、何らかの原因によってこの仕組みが乱れてしまうと、薄毛になってしまうと考えられています。

薄毛になる原因として考えられる髪の毛の異常として、毛球の成長が1年未満で終わってしまう、活動休止の時期が長くなる、毛球が大きくならないなどがあげられます。男性の場合、これらの薄毛の原因の多くはテストステロンという男性ホルモンが関係していると考えられています。

髪の毛の生え変わりの仕組みを乱し、薄毛になる原因をつくり出しているのが、テストステロン(男性ホルモン)と5αリダクターゼ(還元酵素)です。テストステロンはヒゲや体毛の成長を促します。5αリダクターゼはテストステロンの働きを強力にします。しかしこの2つが結合するとDHT(ジヒドロテストステロン)とよばれるものに変化します。

このDHTによって薄毛がつくられてしまいます。DHTは髪の毛を作る機能を低下させる働きがあります。するとヘアサイクルが乱れて、髪の毛がなかなか伸びなくなったり生えてこなくなったりしてしまいます。この髪の毛が伸びない、生えてこない場所が広がると、薄毛になってしまいます。このように、DHTが薄毛の原因の1つになっています。

DHTで薄毛になりやすい場所

DHTで薄毛になりやすい場所

DHTは男性ホルモンと還元酵素が原因で発生します。男性ホルモンが関わっているため、DHTが原因で薄毛になることは女性よりも男性の方が多いです。しかし、男性の薄毛全てがDHTによるものではありません。

DHTで薄毛になりやすいかは遺伝や体質が関係してきます。男性ホルモンや還元酵素を多く生産する体質の人はDHTを作りやすくなるので、薄毛になりやすくなります。

親などが薄毛の方は、もしかすると薄毛になりやすい体質なのかもしれません。

DHTの原因になっている男性ホルモンは血液で体全体をめぐっています。そのため還元酵素がある場所でDHTとなります。そのため、還元酵素がある場所が薄毛になります。この還元酵素が生産されやすい場所が頭頂部と前頭部です。

DHTが強いと、髪の毛は成長していない細く短い状態で抜けてしまうため、成長しきれていない短く柔らかい髪の毛のみが残ってしまいます。

このようにDHTが原因で薄毛になる人は、頭頂部や前頭部から薄毛になることが多いです。

そのため男性の薄毛は頭頂部や前頭部に多いのです。

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