注意!シリカとケイ素は違う!シリカとシリコン
シリカとはケイ素と酸素の化合物の総称!
では、ここでいうシリカとケイ素の違いとは何でしょうか。
「え?シリカとケイ素って同じでしょ」って思っていませんか??
コレ、すごく大事なポイントです!
つまり、実は、シリカとシリコン(ケイ素)は全く別物ですよ~、ということです!
シリカとは
シリカ(英: silica)は、二酸化ケイ素(SiO2)、もしくは二酸化ケイ素によって構成される物質の総称。
シリコン(ケイ素)とは
ケイ素とは原子Si=シリコンのこと。ケイ素原子が酸素と結合してできた安定化合物の二酸化ケイ素(SiO₂)から、酸素を剥がしてケイ素だけにしたもの。別名シリコン。
実は、ケイ素量が重要!!シリカの量ではない。
シリカではなくケイ素含有量をチェックしよう!
シリカ商品にシリカ○○mg含有など表示があったとしても、実際のシリコン(ケイ素)の含有量とは異なります。
シリカは化合物であるため、シリカ○○mg含有という表示よりもシリコン(ケイ素)の含有量はもっと少ないということになります。
1日摂取目安量は少なくともとりたい、1日摂取目安量以上にたくさんとりたい!という方はよく注意しなければなりません!
ケイ素とはSi(=シリコン)であり、シリカとはケイ素化合物(Siと他の原子がくっついているもの)です。一般的にとくに多いのは、SiO₂(二酸化ケイ素)というシリカ=ケイ素化合物です。
注意する必要があるのは、大切なのは、シリカの量よりも、ケイ素(Si)の量であるということです。シリカの量だけでは、実際にそのシリカがどの種類のケイ素化合物かわからないので、ケイ素の量がわかりません。
シリカ(SiO₂)の中のケイ素量は半分未満!
また、たとえば「SiO₂というシリカが100mg」と、「ケイ素が100mg」とは実際に含まれているケイ素量が全く違います。なぜならこのシリカの100mgのなかにはO₂の分も含まれているからです。
実際には、O(酸素)の分子量とSi(ケイ素)分子量から、SiO₂というシリカ100㎎には、ケイ素100㎎の半分未満のケイ素しか含まれておりません。
だからこそ、良い商品を見分けるためには、ケイ素量がしっかりと記載されていることが重要なポイントだと言えるのです。
シリカ水の問題はケイ素量を記載せずにより多く見えるシリカ量を掲載している点
この点については、シリカ水がもっとも要注意です。
なぜなら、シリカ水の商品の表示は他の商品と比べて、ケイ素の表記をせずにシリカ表記だけをしている商品が多いからです。
以下のシリカ水のページの引用文も参考してください。(詳しくは「シリカ水」のページへ)
シリカ水注意② なぜ、ケイ素量ではなく、「シリカ量」ばかりを記載するの?!
シリカ含有量だとより大きい数字になる(多く入っている様に誤認する)!
「シリカ表記のみ」は×。要注意!!
たとえば、シリカ=SiO₂が100mg入っているとしましょう。
シリカ含有量は100mgです。しかし、ケイ素含有量は46.7mgとなります。
さらに、水中だとシリカ=H₄SiO₄の場合も多いので、この場合を考えてみましょう。
シリカ含有量は同じく100mgです。しかし、ケイ素含有量は29.2mgとなります。
なんと、同じシリカ100㎎という記載でも、片方は1日摂取目安量以上ですが、もう片方は全く足りません。なぜでしょうか?
それは、二酸化ケイ素がもとになる化合物はすべて、そのシリカに含まれているケイ素の量に関係なく、「シリカ」と呼ばれているからです。
ケイ素の含有量がそれぞれ違うはずのSiO₂もH₄SiO₄、H₂SiO₃などがすべて同じ「シリカ」となってしまうのです。
私たちが、仮にメーカー側の立場であれば、消費者を誤認させることをいとわない場合、ケイ素29.2mg配合というより、シリカ100mg配合、と記載した方が、本来よりも良い商品だと感じてもらえる気がしないでしょうか?
だからこそ、シリカのみの表記の商品は要注意なのです。
シリカ100㎎という表記の場合の実際のケイ素の量
⒈シリカがSiO₂の状態の場合(固形の場合に多い)
SiO₂ 100mg ⇒ シリカ量表記 100mg ケイ素量表記 46.7mg (=28/60)
⒉シリカがH₄SiO₄の状態の場合(液体の場合に多い)
H₄SiO₄ 100mg ⇒ シリカ量表記 100mg ケイ素量表記 29.2mg (=28/96)
(※ケイ素の原子量を28、酸素の原子量を16、水素の原子量を1としての概算)
シリカ表記だと、シリカとケイ素の違いをよく知らない消費者に対しては、ケイ素量が実際より多く含まれていることを優良誤認させる恐れがあることになってしまいます。
残念なことに、ケイ素量を換算して表記せずに、シリカ水・ケイ素水は他の商品タイプ違って、シリカ含有量で表記していることも多いのが実態です。