すでに、第3章―3で「頻尿・夜間頻尿・尿漏れに特にオススメの成分」を根拠データ・理由と一緒に紹介しましたが、第5章では、それらに次いで、おススメの一般的な食品を紹介します。選択肢として、サプリだけでなく、普段の食事を意識するだけで改善することもとても良いことだと思います。また、逆に「できれば少し避けた方が良い食事」も合わせて紹介しています。

亜鉛・マグネシウム等のミネラルの効果

亜鉛は、すでに詳細の説明をしている通り、「排泄やデトックス、代謝の健全化・サポート」と言った機能に直接的に関係するミネラルであるため、一般的には、ミネラルの中でも最も「頻尿・夜間頻尿・尿漏れ」に関連するものとして、取り上げられています。
一方、マグネシウムも筋肉の収縮を促すサポート機能に関連しており、亜鉛ほど直接的ではないにしても、頻尿・夜間頻尿・尿漏れにおいて大切なミネラルです。
マグネシウムの吸収は主に小腸で行われ、腎臓で排泄されます。腸管での吸収はビタミンDによって促進され、過剰のカルシウムやリンによって抑制されます。

また、マグネシウムは補酵素としてまたは活性中心として300種類以上の酵素の働きを助けています。エネルギー産生機構に深く関わっており、栄養素の合成・分解過程のほか、遺伝情報の発現や神経伝達などにも関与しています。

野菜不足・ミネラル不足になるとどうなる?

たとえば、マグネシウムが不足した場合には、不整脈が生じやすくなり、慢性的に不足すると虚血性心疾患、動脈硬化症などのリスクが高まります。また、吐き気、精神障害、筋肉の痙攣を起こりやすくなります。さらに、長期的なマグネシウムの不足が、骨粗鬆症、心疾患、糖尿病、高血圧などの生活習慣病のリスクを高める可能性があるとされているので、積極的に食事からマグネシウムを摂取するようにしましょう。

また、当然ながら、亜鉛をはじめ他のミネラルも、マグネシウムの例と同じく、不足すると体でいろいろな悪い症状が現れます。頻尿・夜間頻尿・尿漏れに有用な「亜鉛」や、健康な体を作るのに不可欠だと厚生省から指定されている他のミネラル類も不足しないように、バランスの良い食事が重要です。

亜鉛・マグネシウムなどのミネラルが多く含まれる頻尿対策食品

出所: HelCより抜粋。https://www.health.ne.jp/library/detail?slug=hcl_5000_w5000118&doorSlug=mineral

出所:マグネシウムとは?効果・摂取量・含まれる食品を丁寧に解説,H2株式会社www.health2sync.com/ja/company/blog/magnesium

たとえば、亜鉛やマグネシウムは、一般的な他のミネラル類と同じく、藻類、魚介類、穀類、野菜類、豆類などに多く含まれています。マグネシウムが多く含まれる食品は以下の通りです。(図は他ページの再掲)
頻尿・夜間頻尿・尿漏れで最も着目されている「亜鉛」も、マグネシウムや他のミネラル類も多くは、同じように「野菜類から」摂取することが効果的だと考えられます。