髪が薄くなる原因
現在、日本人の約3人に1人が薄毛が原因で悩んでいるといわれています。数字で表してみると、約4,000万人です。薄毛は男性がなるイメージが強いかもしれませんが、実は女性でも起こります。実際に薄毛に悩んでいる女性の方は多くいます。さらに近年では中高年の方のみではなく、若者でも薄毛に悩んでいる方は増えてきているようです。若くて髪の毛の量が多い人でも、何かが原因で将来薄毛になってしまう場合があります。薄毛にならないようにするためにも、若いうちから薄毛について知り、対策をすることが大切です。
そもそも薄毛とは、髪がどんな状態のことなのでしょうか?
薄毛とは「髪の毛が抜けやすくなり量が減る、伸びにくくなる、細くなる」などの状態のことを表します。人間は大人になるにつれて、若い時よりも髪の量が減ったり伸びにくくなったのを感じるようになります。そのため、高齢になればなるほど薄毛に悩まされる可能性が高くなっています。
約4,000万人という多くの日本人を悩ませている薄毛。ではいったい何が原因で、私たちの髪は薄くなるのでしょうか?
髪の毛が生え変わる仕組み
私たち人間の髪の毛は、常に成長と退行、休止のサイクルを繰り返しながら存在しています。
髪の毛の根元部分にあたる毛球(上の図のピンク丸の部分)が新しい髪の毛を作ると、古い髪の毛を押し出します。毛球が成長している時期は、毎日約0.3~0.4mmずつ髪の毛は伸びます。毛球の成長は髪1本あたり、約3~6年程度続きます。
毛球は成長が終わると、収縮を始めます。この収縮は約2~3週間続きます。収縮が終わると毛球はしばらく活動を休止します。活動の休止は約2~4ヶ月程度続きます。そしてまた活動を再開すると新しい髪の毛を作ります。これが髪の毛が生え変わる仕組みです。
人間の髪は約10万本ぐらいだと言われています。この髪の毛約10万本の、全ての毛球で、この仕組みが永遠に続けば薄毛になることはないはずです。では、なにが原因で薄毛になるのでしょうか?
薄毛になる原因
薄毛の原因(一例) |
老化、ホルモンバランス、ストレス、寝不足、運動不足、遺伝、体質、食事、髪型 |
薄毛になる原因は人によって様々です。人間は高齢になると細胞の働きが弱まってしまうため、これによって髪が薄くなったり抜けやすくなったりしてしまいます。そのため高齢になると薄毛になってしまうのは自然な現象です。
しかし、薄毛には老化による自然な現象以外にも、ホルモンバランスや遺伝など自分では分からないことが原因になっている場合や、運動不足や偏った食事、髪をきつく縛るなど自分でもわかることが薄毛の原因になっている場合などもあります。
そのため、若いうちから不規則な生活習慣や髪をきつく結びつけるような髪型を続けていると、これらが原因で将来薄毛になる可能性があるため注意しましょう。
現在では10代や20代でも薄毛に悩んでいる人は少なくはありません。将来薄毛にならないようにするためにも、若いうちから薄毛対策を始めましょう。薄毛じゃなくても、健康のために規則正しい生活をするようにしましょう。