第四章
【膝関節痛予防】サプリメントと成分の選び方を解説
~5つの観点から~

4-2. 膝関節痛予防サプリメントの成分の選び方
~5つの観点を解説~

サプリメントの選び方に関する画像
選び方とは

膝関節痛予防サプリメントの「成分」の選び方~5つの観点から~

膝関節痛を予防するためのサプリメントを選ぶ際には、成分の特性をしっかり理解しておくことが重要です。以下の5つの観点から成分を選ぶと良いでしょう。

  1. 軟骨の保護
    軟骨を保護する成分は、関節の健康を維持するために欠かせません。軟骨の構成要素であり、関節のクッションの役割を果たします。
  2. 可動性の改善脂肪
    膝関節の可動性を改善する成分も重要です。関節液の潤滑作用を助け、動きやすさを向上させるサポートをする成分が含まれているのが好ましいです。
  3. 膝の動きの改善
    膝の動きをスムーズにするための成分を選ぶことも大切です。炎症を抑えるサポートをする成分があれば関節の動きの改善に繋がります。
  4. 膝の違和感の軽減
    膝に違和感を感じる方には、抗炎症のサポートをする成分がおすすめです。例えば、ブラックジンジャー由来のポリメトキシフラボンなどは、膝の不快感を和らげるのに役立ちます。
  5. 歩く力の維持
    歩く力を維持するための成分も選びましょう。マグネシウムやカルシウムは、骨や筋肉の健康をサポートし、身体全体の機能を向上させるのに役立ちます。
成分名
①軟骨の保護サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン★
コラーゲンペプチド★
グルコサミン
②可動性の改善サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン★
コラーゲンペプチド★
非変性Ⅱ型コラーゲン
③膝の動きの改善サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン★
コラーゲンペプチド★
ヒアルロン酸
④膝の違和感の軽減ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン★
コラーゲンペプチド★
コンドロイチン
⑤歩く力の維持ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン★
稲由来シリカ★
カルシウム★
マグネシウム★
ビタミンD

※特におすすめの成分に★をつけています。

それでは、それぞれの項目に当てはまる具体的な成分について解説します。

膝関節痛予防成分①軟骨の保護

膝関節の健康を保つためには、軟骨をしっかりと保護する成分が欠かせません。ここでは、代表的な3つの成分を紹介します。

1.サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン

サケの鼻軟骨から抽出されたプロテオグリカンは、膝関節に不快感がある方の軟骨成分の分解を抑え、保護サポートするといわれています。

関節軟骨は水分と、プリテオグリカンやコラーゲン、ヒアルロン酸などで構成されています。

軟骨の構造が強化し、関節のクッション性が高まると、膝の痛みや不快感の予防にも繋がります。

参考ページ:リペアセルクリニック「軟骨成分、プロテオグリカンは本当に関節痛に効果があるのか?」
https://fuelcells.org/topics/17324/#:~:text=%E3%81%A6%E3%81%BE%E3%81%84%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82-,%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%86%E3%82%AA%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%81%A8%E3%81%AF,%E3%82%88%E3%81%8F%E5%90%AB%E3%82%93%E3%81%A0%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

2.コラーゲンペプチド

コラーゲンは、軟骨の重要な構成要素であり、関節の柔軟性と強度を保つために必要です。コラーゲンペプチドとは、消化吸収されやすい形に加工されたコラーゲンで、体内での利用効率が高いのが特徴です。また、研究でも、コラーゲンペプチドを摂取することで軟骨保護のサポートにつながることもわかっています。このことからもコラーゲンペプチドを摂取することで、膝関節痛の予防に繋がります。

参考:シンセルクリニック「コラーゲンは関節に効果があるのか?医師が解説」
https://sincellclinic.com/column/collagen-joint

3.グルコサミン

グルコサミンは、軟骨の生成を助けるアミノ糖の一種で、膝軟骨の構成要素としてもよく知られている成分です。

グルコサミンと膝軟骨に関する研究はいくつか行われ、膝関節痛への予防や改善のサポートとして期待されています。
軟骨成分の保護としておすすめの成分です。

参考:eJim厚生労働省「グルコサミンとコンドロイチン」
https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/21.html

膝関節痛予防成分②可動性の改善

膝関節の可動性を向上させるためには、特定の成分が役立ちます。ここでは、膝関節の動きを改善するための代表的な3つの成分を紹介します。

1.サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン

サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンは、関節軟骨の保護をすることから、膝関節の可動性、日常生活における膝の動きの改善ににもつながることがわかっています。

軟骨成分が保護されると、膝関節の動きもよりスムーズになり、膝の曲げ伸ばしや、階段などでの運動も気持ちよく行うことができます。

参考ページ:リペアセルクリニック「軟骨成分、プロテオグリカンは本当に関節痛に効果があるのか?」
https://fuelcells.org/topics/17324/#:~:text=%E3%81%A6%E3%81%BE%E3%81%84%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82-,%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%86%E3%82%AA%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%81%A8%E3%81%AF,%E3%82%88%E3%81%8F%E5%90%AB%E3%82%93%E3%81%A0%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

2.コラーゲンペプチド

関節軟骨の主成分であるコラーゲンペプチド。研究によると、コラーゲンペプチドの摂取が軟骨の再生を促し、関節の弾力性や強度を高めると示されています。
また、膝の炎症や痛みの軽減の予防も期待でき、可動域が広がることで関節の負担も軽減します。高齢者や運動による膝の負担を軽減したい方にとって、おすすめです。

参考:PRTIMES「コラーゲンペプチド含有食品のヒザ関節痛に対する効果について」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000003705.html

3.非変性Ⅱ型コラーゲン

コラーゲンには体内に最も多いⅠ型、主に軟骨に存在するⅡ型、血管や子宮などに存在するⅢ型などがあります。
その中でも、非変性II型コラーゲンとは、軟骨に存在する成分であり、タンパク質の分子構造が変性していないコラーゲンです。

このコラーゲンを継続的に摂取することで、膝の曲げ伸ばし(可動域)の改善や予防に繋がります。

膝関節痛予防成分③膝の動きの改善

膝関節の動きを改善するためには、特定の成分が役立ちます。ここでは、膝の動きをスムーズにするための代表的な3つの成分を紹介します。

1.サケ鼻軟骨由来プロテオグリカン

サケ鼻軟骨由来のプロテオグリカンは、膝の動きを滑らかにするために役立つ成分です。
プロテオグリカンは軟骨内に水分を保持し、クッションのような働きをします。

膝関節は体重や動作の負荷を受けやすく、軟骨が摩耗すると違和感や可動域の制限が起きることがありますが、プロテオグリカンはその摩耗を防ぎやすくし、潤滑性を保つことが期待されています。

また、関節のスムーズな動きに必要な環境を整えるため、日常動作を快適にサポートします。

参考ページ:リペアセルクリニック「軟骨成分、プロテオグリカンは本当に関節痛に効果があるのか?」
https://fuelcells.org/topics/17324/#:~:text=%E3%81%A6%E3%81%BE%E3%81%84%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82-,%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%86%E3%82%AA%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%81%A8%E3%81%AF,%E3%82%88%E3%81%8F%E5%90%AB%E3%82%93%E3%81%A0%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

2.コラーゲンペプチド

コラーゲンペプチドは、膝の動きを滑らかにするためのサポート成分としても注目されています。

コラーゲンペプチドは、軟骨の健康を維持しやすくすることから、膝にかかる負担を軽減し、柔軟でスムーズな動きをサポートするため、運動や日常生活での違和感を軽減するのに役立ちます。

3.ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、関節液に多く含まれ、潤滑作用を持つ成分です。この成分は、膝関節のクッション作用を高め、摩擦を減らすことで、動きやすさをサポートします。ヒアルロン酸を摂取することで、関節の可動性が向上し、膝の痛みや不快感を軽減サポートすることが期待できます。

膝関節痛予防成分④膝の違和感の軽減

膝の違和感を軽減するためには、特定の成分が重要です。ここでは、膝関節の不快感を和らげる代表的な3つの成分を紹介します。

1.ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン

ブラックジンジャーに含まれるポリメトキシフラボンは、フラボノイドと呼ばれるポリフェノールの仲間で、強力な抗炎症作用を持ち、膝の違和感に対してサポートをしてくれます。

ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは、関節周囲の炎症サポートや、血行促進サポートをすることで、痛みや不快感の予防が期待できます。運動時のパフォーマンス向上にも寄与し、快適な動きをしたい方におすすめの成分です。

2.コラーゲンペプチド

コラーゲンペプチドは膝軟骨の保護に伴い、膝の曲げ伸ばしや膝の動きの違和感の軽減につながります。

いくつかの研究でも、コラーゲンペプチドの摂取によって、膝の違和感の軽減や歩行機能の改善することがわかっています。

気持ちよく歩いたり、運動したい方の予防サポートにおすすめです。

参考:Qsai「【研究】コラーゲンペプチド・コンドロイチン硫酸・ヒアルロン酸含有食品の摂取によるひざの違和感を軽減・歩行機能を改善する2つの効果を確認」
https://corporate.kyusai.co.jp/news/detail.php?p=9491

3.コンドロイチン

コンドロイチンは、軟骨の構成要素の1つで、年齢とともにすり減る膝軟骨や関節のサポートが期待できます。

サプリメントの成分としてもよく知られており、人気のコンドロイチンですが、あくまでも膝関節痛の予防や改善成分であることはきちんと理解し、ご注意ください。

膝関節痛予防成分⑤歩く力の維持

歩く力を維持するためには筋力や足の骨の強度が重要です。ここでは、膝関節の健康を支え、歩行能力を向上させるための5つの成分を紹介します。

1.ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン

ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは、筋血流量を増加させることで脚の筋力に作用し、歩行能力を保つことに役立ちます。

年齢とともに低下していく脚の筋力に作用し、中高年の方の歩く力の維持に寄与することも研究でわかっています。健康的な脚の筋力と歩く力の維持や改善におすすめの成分です。

参考:美と健康「ブラックジンジャーとは?脂肪燃焼の強い味方!」
https://www.mdc.co.jp/content/innerbeauty/detail_3.html

2.稲由来シリカ

美容や健康成分として知られている稲由来のシリカ(ケイ素)ですが、歩く力の維持にも関連があります。

シリカは骨や関節、靭帯の構成に重要で、骨密度を保ちながら柔軟性を向上させる働きがあります。稲由来シリカは植物性で体内に吸収されやすく、骨や関節の健康維持を助け、歩行時の安定感を支えます。

特に、加齢に伴う骨の劣化や関節の衰えをケアする目的で摂取することで、日常生活での歩行能力をサポートします。

3.カルシウム

カルシウムは、骨の健康を維持するために欠かせないミネラルです。特に膝関節を支える骨を強化し、骨密度を高めることで、転倒や骨折のリスクを低下させます。定期的にカルシウムを摂取することで、骨の健康を守り、安定した歩行をサポートします。

4.マグネシウム

マグネシウムは、カルシウムの吸収を助け、骨の形成や維持に重要な役割を果たします。また、筋肉の収縮と弛緩を調整するため、膝の動きにも影響を与えます。マグネシウムを適切に摂取することで、筋肉の疲労を軽減し、歩く力を保つ助けになります。

5.ビタミンD

ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進し、骨の健康をサポートします。十分なビタミンDがあると、骨の成長や修復が助けられ、膝関節の安定性が向上します。また、ビタミンDは免疫機能にも関与しており、全体的な健康を維持するために欠かせない栄養素です。