歯周病や虫歯の歯に必要な成分
歯を作るのに必要な成分 |
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ケイ素、カルシウム、たんぱく質、マグネシウム、ビタミンD、ビタミンA、ビタミンC |
歯は唾液の働きや歯磨きで歯垢を取り除くことで、歯周病や虫歯から守られています。しかし歯の質が弱いと、歯が虫歯菌の出す酸で溶かされやすい状態であり、歯周病や虫歯になりやすい状態です。
このような状態を改善する方法として歯が必要としている成分を摂取して、歯の質を強くする方法があります。歯の質を強くすることで酸に溶かされにくい歯を目指します。質の強い歯を作るためには次のような成分を摂取する必要があります。
歯周病や虫歯におすすめの成分
ケイ素
ケイ素(シリカ)は私たちの歯や骨、髪や血管など人体の全ての器官に使われているミネラルです。ケイ素にはコラーゲンの生成を手助けしたり、コラーゲンとコラーゲンを接着剤のように束ねる役割があります。歯や歯肉には多くのコラーゲンがあるため、ケイ素は歯周病や虫歯でダメージを受けやすい歯に必要な成分です。ケイ素はサプリメントで摂取するのが簡単です。
カルシウム
カルシウムは丈夫な歯や骨などを作るのに必要とされている成分として有名です。しかしカルシウムを多量に摂取すれば質の強い歯ができるわけではありません。勿論不足しても良くありません。特に子供の頃、まだ乳歯の時期にカルシウムが不足すると、乳歯の下で作られている永久歯の質を弱くしてしまいます。しかも乳歯が抜けて生えてきた永久歯は、2年間程度は質の弱い状態です。乳歯の下で作られているころから質が弱いと、この時期に歯周病や虫歯になりやすくなってしまうため、カルシウムをしっかり摂取する必要があります。
たんぱく質
たんぱく質は歯や骨などの体を作る意外にも、ホルモンなどの体の機能を調節するのに必要とされている成分です。カルシウムが歯を丈夫にするのに必要な成分なのに対して、たんぱく質は歯の土台を作り歯を成長させるのに必要な成分です。たんぱく質は歯周病の治療にも使用されていて、歯周組織の改善に利用されています。
マグネシウム
質の強い歯を作るのに必要とされているカルシウム。ただしカルシウムだけ摂取していてもあまり歯の質を改善することにはつながりません。それはカルシウム単体では体に吸収されにくいからです。歯周病や虫歯対策で歯の質を強くしようとカルシウムを摂取しても、体内に吸収されなければなにも改善されません。そこで一緒に摂取してもらいたいのがマグネシウムです。
マグネシウムはカルシウムなどと同じで歯や骨を形成するのに必要な成分です。マグネシウムにはカルシウムの吸収を手助けするため、共に摂取することで歯の質を強くすることが期待できます。
ビタミンD
ビタミンDにはマグネシウムと同じように、カルシウムの吸収を手助けします。魚介類や卵、きのこなどに含まれています。
ビタミンA
虫歯は歯の表層であるエナメル質に穴が空いてしまった状態のことをさします。ビタミンAにはエナメル質を強化する働きが期待でき、虫歯になりにくい歯をつくることにつながります。
ビタミンC
歯のエナメル質の下には象牙質があります。この象牙質の土台を作るのがビタミンCです。 他にも歯周病でダメージを受けた歯茎の修復を促す働きが期待できます。