2-1. 生活習慣病とは?基礎知識と生活習慣病の種類

第二章
生活習慣病とは
~メタボや肥満糖尿病などを解説~

生活習慣病とは?基礎知識と生活習慣病の種類

生活習慣病とはそもそもなんなのか?

生活習慣病の定義は「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」です。

人はウイルスや細菌などの病原体、有機物質、遺伝的な要因、加齢などが理由で病気になります。

いろんな病気がある中で、不健康な生活習慣も病気の発症の一つの原因となっています。

この不健康な生活習慣によって引き起こるすべての病気は「生活習慣病」であるといえます。

生活習慣病は自覚症状なく進行していく

病気によって、いろんな症状がありますよね。

症状が出ることで病気を発見することがほとんどかと思いますが、中には自覚症状がなく進んでいく病気もあります。

生活習慣病の中でも、糖尿病や脂質異常症は、自覚症状なく進んでいく病気です。
大きな症状がないまま進行していき、突然、命に係わる合併症や疾患が発症します。

生活習慣病は自覚症状がない病気もあるからこそ、定期的な健康診断や生活習慣の見直しが重要なのです。

生活習慣病の種類には何がある?

代表的な生活習慣病には、以下の病気があります。

  • 2型糖尿病
  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • がん(大腸がん、肺扁平上皮がん)
  • 慢性気管支炎
  • アルコール性肝障害
  • 肥満・メタボリックシンドローム

生活習慣病というと、糖尿病や高血圧、脂質異常症を思い浮かべる方が多いかと思います。

実は、がんや慢性気管支炎も生活習慣病の一つとしてリスクがあるのです。

糖尿病や高血圧、脂質異常症などの病気を放置することで、動脈硬化や心疾患、脳卒中などが起こるため、これらの疾患も広い意味で、生活習慣病の一つといえるでしょう。

また、肥満・肥満症やメタボリックシンドロームもよく知られている生活習慣病ですよね。

生活習慣病=肥満・メタボというイメージから、「生活習慣病は太っている人になる病気」と勘違いされやすいですが、実際は、太って見えない方(女性)も気を付けなければいけません。

日本人の体は皮下脂肪を蓄えづらい体質であることから、太って見えないのに体脂肪が高い「内臓脂肪型肥満」になる可能性があります。

生活習慣病は「太っている男性」だけでなく、「痩せている女性」にも起こりえるので、覚えておきましょう。

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