認知症・物忘れ予防対策②【2章-2】

認知症予防に「コミュニケーション」を取ることが重要!

認知症の予防として、実はとても重要な役割をする「コミュニケーション」。人との会話は、脳のあらゆる機能を使うため、知的活動と同じように認知機能の衰えを防ぐのにおすすめの方法です。

ここで問題なのが、周りに人がいないときのコミュニケーション方法です。

家族やパートナーと一緒に住んでいる方は話をする機会がありますよね。しかし、一人暮らしの方や人との会話が苦手な方はコミュニケーションを取る機会が少なく、認知症発症のリスクが高まります。

そこでここでは、より効率的で質の良いコミュニケーションを取るコツとコミュニケーションが苦手な方でも挑戦しやすい方法をご紹介いたします。

認知症発症を防ぐためのコミュニケーション方法

では、認知症を防ぐためのコミュニケーションはどのように取ればいいのでしょうか?

おすすめなのは、以下の3つの方法でコミュニケーションを取ることです。

■電話・手紙・メールなどでの連絡

■高齢者サロンや地域交流への参加

■ボランティア活動や趣味の会への参加




家族や友達が遠くに住んでおり、なかなか会話をできない方は、電話や手紙、メールなどでコミュニケーションを取るのがおすすめです。

もし家族や友達がいない場合や、あまり連絡を取りたくない場合は、積極的に交流の場へ足を運んでみましょう。

たとえば、高齢者サロンや地域交流では、同年代の方から幅広い世代の方とつながることができます。また、特定の趣味がある方は趣味の会やボランティア活動に参加するのもおすすめです!

参考:100年人生レシピ「『人との交流』が認知症予防のカギになる!?」

https://special.nissay-mirai.jp/jinsei100y/hints/uUVuT#:~:text=%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E7%97%87%E4%BA%88%E9%98%B2%E3%81%AB%E3%81%AF%E3%80%8C%E8%B3%AA%E3%80%8D%E3%81%8C%E9%AB%98%E3%81%84%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%92&text=%E3%81%AA%E3%81%A9%E3%80%81%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%84%E4%B8%8D%E5%AE%89%E3%80%81%E6%A5%B5%E5%BA%A6,%E5%A2%97%E3%82%84%E3%81%99%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%80%82

コミュニケーションが苦手な方でも取り組める認知症対策のコツ

コミュニケーションが苦手な方も中にはいるはずです。

そんな方は無理せずにコミュニケーションを取る努力をすることが大切です。

コミュニケーションを取ることが苦手な方は、以下の3つのコツを試してみてください。

■低めの目標設定

■目標達成への低めのハードル設定

■ペットとのコミュニケーション

1つ目に、低めの目標を設定してみること。知らない人との長い会話が苦手であれば、すれ違った人やお店で出会った人に挨拶をすることや、家族や話しやすい友達に電話で話してみることからはじめてみましょう。

そして、2つ目に目標達成のハードルを上げないことも重要です。まずは挨拶から始めようという場合に、「絶対に挨拶しなければ!」とがんばり過ぎてしまうと、ストレスになります。「できたらやってみよう!」程度で問題ないので、少しずつはじめてみましょう。

もし「人とのコミュニケーションがどうしても苦手」という場合は、ペットとのコミュニケーションでも大丈夫です。ペットと直接会話ができなくても、今何をして欲しいのか、どういう気持ちなのかを考えてあげることで、コミュニケーションを取るときと同じように脳を働かせることができます。

コミュニケーションを取るのが苦手な方は、できる範囲の努力からはじめてみましょう。

参考:浦上克哉「科学的に正しい認知症予防講義」翔泳社2021年出版