認知症・物忘れ予防成分・手軽に摂取できる成分とは【3章-3】

認知症予防で手軽に摂取できる3成分とは

赤血球の形成を助け、貧血を防ぐ働きがある銅。骨や骨格節などに多く含まれており、体になくてはならない存在です。

銅の不足は、貧血や血管系の異常のみでなく、神経や中枢神経などに関わる知能障害を起こすこともあります。血管の異常や神経に関する障害は認知症に繋がる可能性があるため、銅不足には注意しなければなりません。

また、銅イオンを使ったアルツハイマー型認知症に関する実験では、銅イオンを使ってアミロイドβの蓄積を防ぐことに成功しています。このことから、銅は認知症予防成分として活躍することが期待されています。

出典:カバードリーム「アルツハイマー病が銅イオンで治る!?

http://www.jcda.or.jp/Portals/0/resource/center/shuppan/dou153/d153_10.pdf

亜鉛

亜鉛は、脳内のシナプス、骨、皮膚などに存在するミネラルの一種で、記憶障害を遅らせる可能性や脳細胞の成長への働きがあるとして注目されている成分です。

記憶の中枢である海馬に多く存在する亜鉛。実は、脳機能の維持に不可欠な存在です。亜鉛が不足すると記憶学習障害を発症させることがわかっており、物忘れにもつながります。

亜鉛には他にも、免疫や体をサポートする働きや抗酸化作用、うつ状態の緩和などの効果があります。ただ、亜鉛は体内で作ることができないため、サプリメントなどで接種する必要があります。

株式会社イーウェル「第65回【健康コラム】現代社会の亜鉛事情」

【健康コラム】現代社会の亜鉛事情

GABA

「ストレス緩和作用がある」としてチョコレート菓子などを通して知名度が上がっている「GABA」。GABAはアミノ酸の一種で、発芽玄米に多く含まれている成分です。

研究では、GABAが記憶力や空間認知力、論理的思考や、注意維持力などの認知機能を維持・改善させることがわかっています。

ストレス緩和作用によって「抑うつ状態」を改善させることと、「認知機能」の維持・改善に働くことから、GABAはうつ病の防止や物忘れの予防に期待できる成分として注目されています!

参考:食品と開発「GABAの認知機能における有効性を確認」