認知症・物忘れ予防成分 知名度が高く本格的な成分とは【3章-1】

認知症予防で有名・本格的な5成分とは

バコパエキス

認知症予防成分として認知度の高いハーブである「バコパ」。バコパには記憶力や集中力を高める効果があり、精神の安定や疲労回復にも役立ちます実際に、インドでは昔から記憶や認知能力を高めるための成分としてバコパが使われています。

バコパエキスの主な効能は2つ。認知症原因物質である「アミロイドβ」の蓄積を抑える働きと老化による神経伝達物質の衰えを防ぐ働きです。

バコパエキスを使った臨床試験の研究結果では、バコパエキスを摂取したグループが摂取していないグループよりも記憶力、学習、情報処理などの点で高い成績を残しています。認知症の予防と、老化による物忘れの予防に繋がるバコパエキスは、現在日本でも注目されている成分です。
バコパエキスは、機能性関与成分である「バコパサポニン」などの有効成分が入っており、認知ケアや記憶維持で最も知られている人気栄養成分の一つです。

イチョウ葉エキス

イチョウ葉は「生きた化石」ともいわれている強い生命力を持った植物です。そして、イチョウ葉エキスは血流の改善や脳梗塞、認知症の予防成分として知られています。

具体的な働きとして、イチョウ葉エキスはアルツハイマー型認知症の原因物質である「アミロイドβ」の蓄積を抑えます。また、血流を改善することで脳梗塞や脳出血などの病気を予防する効果があり、血管性認知症の予防にもつながります。

研究ではイチョウ葉エキスを摂取し続けることで、認知機能の低下を遅らせたり、言葉や図形に関する記憶力の改善がみられています。このことからもイチョウ葉エキスは、信頼性が高く人気もある認知症予防成分といえます。

DHA/EPA

魚油に含まれるDHAやEPAには、認知症予防と記憶力改善に効果があります。記憶力、注意力、判断力、空間認知力をを維持するといわれており、脳細胞の活性化や神経の再生・保護などの働きがあります。

そして、DHAは認知症発症の原因である「生活習慣病」の予防にも効果があります。脳梗塞や脳卒中などの病気も予防してくれるため、血管性認知症の予防としても期待できる成分です。

参考:ニッスイ「記憶力を維持する!EPA・DHA効果とは?」
https://www.nissui.co.jp/product/epalife/memory/index.html

フェルラ酸

フェルラ酸はポリフェノールの一種で、酸化防止剤にも使われるほど酸化防止効果がある成分です。

フェルラ酸には、傷ついた脳細胞を修復する脳細胞保護効果があり、軽度のアルツハイマー型認知症を予防するといわれています。また、脳細胞を保護することで、学習記憶が向上する作用もあり、物忘れ対策にもおすすめの成分です。


参考:わかさの秘密「フェルラ酸」
https://himitsu.wakasa.jp/contents/ferulic-acid/#:~:text=%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%A9%E9%85%B8%E3%81%AF%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE,%E3%82%82%E6%B3%A8%E7%9B%AE%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

プラズマローゲン

プラズマローゲンは体内に存在するリン脂質で、アルツハイマー型認知症予防に効果があるといわれています。プラズマローゲンは主にホヤやホタテ、鶏などから抽出されます。

プラズマローゲンには脳内炎症を抑制し、アミロイドβの蓄積を防ぐ働きをするという研究結果があり、学習機能の低下を防ぐことも判明しています。

参考:丸大食品「プラズマローゲン」
http://www.marudai.jp/corporate/safety/project/plasmalogen/