予防対策④ 歯科・デンタルクリニックでの治療【3章-5】
歯科での歯周病・虫歯の検診や治療は3〜6か月に1回のペースで!
歯周病・虫歯の予防対策として、歯科やデンタルクリニックで検査・治療を定期的に受けることも重要です。
定期的に口腔内環境の検査を行うことで、発症予防だけでなく重症化予防にも繋がります。
虫歯や歯周病は進行が早いため、3〜6か月に1回程度を目安にして、歯科検診に通うようにしましょう。また、虫歯や歯周病になりやすい方はもう少し早めのペースで受診することがおすすめです。
歯周病の治療の基本は「プラークと歯石の除去」
歯周病治療の重症度に関わらず、行われる治療がスケーリングとルートプレーニングです。
スケーリングとは、歯の表面のプラークや歯石を取り除く治療です。
そして、ルートプレーニングとは、歯石や細菌で汚染された表面を除去する治療です。
スケーリングやルートプレーニングを行うことで、プラークや歯石やへり、歯周病が改善していきます。
しかし、重症化している歯周病の場合、他の治療が必要なこともあります。
その他の治療については、以下の表をご確認ください。
<歯周病の治療>
■軽度の歯周病 | ・スケーリング ・ルートプレーニング |
■進行した歯周病 | ・フラップ手術 |
■重度の歯周病 | ・抜歯 |
■歯周組織再生療法 | ・GTR法 ・エムドゲイン療法 |
参考文献:倉治ななえ「図解むし歯 歯周病の最新知識と予防法」日東書院,2015年発行
そして、歯周病はアフターケアまでしっかり行うことが大事です。
治療が終わってケアを怠ると、歯周病が再発することもあります。
そうならないためにも、歯磨きなどのセルフケアと歯科での定期的検診で、治療後も歯周病予防をしっかり行いましょう。
痛くない虫歯治療「MI治療」
虫歯の治療というと、歯を削るイメージがありますが、歯を削らない治療も存在します。
できるだけ歯を削らず、抜かず、痛みの少ない虫歯治療を「MI治療」といい、歯の寿命を伸ばすことを目指した新しい治療方法です。
MI治療には、再石灰化治療やレーザー治療などがあります。
虫歯の進行度によっては歯を削りますが、従来に比べて削る量が少なめなので、負担が少なく、1日で治療が終わることもあります。
MI治療 |
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・再石灰化治療(初期のむし歯) ・ダイレクトレストレーション(穴の修復) ・マイクロスコープ(神経治療、手術) ・レーザー治療(歯肉の切開、史跡の除去、歯周ポケット内の歯周病菌の除去) |
参考文献:倉治ななえ「図解むし歯 歯周病の最新知識と予防法」日東書院,2015年発行
虫歯治療で歯を削るのが苦手だという方は、虫歯の早期発見を目指し、MI治療を実施している歯科で定期検診や治療を行うようにしましょう。
歯周病や虫歯の治療を行うことで口臭の改善にもつながる
口臭の原因は、舌苔やプラーク、歯石です。歯科での歯周病や虫歯検診では、ブラッシングやプラーク、歯石の除去をして治療を進めてくれます。
プラークや歯石の除去で口腔内の細菌が減少するため、結果的に口臭を改善することができます。
口臭を予防のためにも、歯科やデンタルクリニックでの治療は定期的に行うようにしましょう。
【参考文献】
倉治ななえ「図解むし歯 歯周病の最新知識と予防法」日東書院,2015年発行