AGAと脱毛症は同じように見えて実は違う種類に分類されます。どういった違いがあるのか見てみましょう。

●AGAとは

AGAとは男性型脱毛症の事です。AGA自体は、加齢に伴う自然現象とも捉えられますが、自分ではとても気になる問題ですよね。
AGAは大きく3種類に分類されており、つむじのある頭頂部から徐々に髪の毛が抜けていくO字型、髪の生え際の横から徐々に後退し、アルファベットのMの形に髪が抜けるM字型、前頭部から後退して、おでこ全体が広くなっていくU字型があります。M字型とO字型、U字型とO字型が複合して発生する場合もあります。

AGA の分類(ノーウッド-ハミルトンの分類)

音田 正光,幻冬舎ゴールドオンライン,AGAの種類で薄毛の進行度が分かる, gentosha-go.com/articles/-/22862

男性が薄毛になったり、脱毛が起こる原因には男性ホルモンが関係しています。そして、前頭部や頭頂部の毛包は男性ホルモン感受性が高いため、この部分に抜け毛の原因となる男性ホルモンが結合してしまうと毛母細胞の増殖が抑制され成長期が短縮するため、抜け毛や薄毛が起こるようになるといわれています。また、日々の生活習慣や頭皮環境の悪化などが原因で栄養が行き届かなくなり薄毛につながることもあるので、生活習慣を快適に過ごす事が大切。特に頭頂部は、血流が悪くなりやすい部分なので、しっかりと対策・予防をしていきましょう。

●円形脱毛症とは

円形脱毛症は、脱毛部分の範囲が狭いと、気付かない人も多いです。後頭部は自分では分かりづらく、美容院で指摘されて初めて気づく人も。
多発型は、脱毛している部分が2か所以上あるものです。そのほか、首筋近くの後頭部、耳の周り、おでこの上など生え際が帯状に脱毛する蛇行型、頭髪の全てが抜けてしまう全頭型、眉毛、まつげ、ひげなど体全体の毛が抜ける汎発型があります。

出所:AGAヘアクリニック,円形脱毛症の種類(agatimes.com/care/article_000305)

すべての脱毛症に共通して、毛包に自己免疫反応という炎症反応がおきて発症しています。脱毛症になりやすい遺伝子を持っている人がインフルエンザに感染すると、ウイルスを消そうとタンパク質をつくり、免疫力を活性化します。その免疫反応に誘導されて、自己免疫反応まで増強され、円形脱毛症が発生します。
その為、円形脱毛症を改善していくためにも、インフルエンザの予防注射を受けたり、疲れをためない生活を心がける事が大切です。