出所:「薄毛になるメカニズム」.『やさしくわかる!毛髪医療最前線』.毛髪医療特別取材班.朝日新聞出版. 2018,16p
●ツボを刺激して抜け毛・薄毛を防ぐ
アンチエイジングと健康の観点から、外見でもっとも変化に気づかれやすい部位である「毛髪」は重要です。まずは毛髪トラブルの原因と症状からを理解することが大切です。最近、抜け毛が多くなった、ハリやコシがなくなった、薄毛が気になる…と不安を感じていませんか?
正常な「ヘアサイクル」と比較してチェックしてみましょう。
さらに、次のような症状があったら、髪トラブルに注意!
・抜け毛が多い
・髪が薄くなってきた
・髪がパサつく
・細くなり、コシもなくなってきた
・頭皮にカサブタが出来やすい
・生活が不規則である
●髪のケアの重要性
コシがなくなったり、うねりが出てきたりと髪の老化を感じたら、ケアの見直しが必要です。髪は老化するもの!今からケアや対策をしっかりしておくと、将来ケアしていない人との差は確実に出てきます。抜け毛が気になるようになってきた、薄毛が年々目立つ、白髪がいきなり増えた、などはわかりやすい髪老化のサイン。
ご自身でも、行きつけのサロンの方でも、現状を客観視し、アンチエイジングできるヘアケアをぜひ始めてみてください。
また、毛髪トラブルにお悩みの方は、食事改善とサプリを上手に摂取する事で、毛髪トラブルを予防・改善しやすくなります。その為、様々な手法のなかでもサプリメント摂取や食事改善がおすすめ。髪のケアをしっかりと行いましょう。
●髪も骨粗鬆症になる?
髪が軽くなって浮き、コシがなく細くなったと感じる方は、髪が骨粗鬆症の状態になっているかもしれません。骨粗鬆症の状態だと、髪の内部は空洞ができます。この空洞を埋めることができれば、髪は重さを取り戻し、ヘアスタイルもつくりやすくなります。頭皮マッサージも効果的。
最近では、この空洞を埋めるケア成分が配合されたヘアケア剤が数多く登場しています。使用して空洞部分の補給をするのが重要です。
●医療用ウィッグの誕生
患者への抗がん剤治療中に感じる苦痛を聞いた調査では、脱毛が上位に挙がっています。生活への影響だけでなく、自尊心が傷つく方も少なくありません。おしゃれ用のウィッグと医療用ウィッグの2種類がある為、自分に合った種類を使用しましょう。
現在、ウィッグだと分からないような自然なものが増えており、加えてかぶれにくい素材や通気性をよくしたものも存在しています。
2015年、医療用ウィッグのJIS規格が定められ、皮膚に接触するネット部やスキンベース部、インナーキャップなど、各部分にパッチテストを行い、皮膚刺激度、汗にどの程度耐えられるか基準値を設けました。また、医療用ウィッグとして申請されたものは審査をし、基準に見合ったウィッグはJIS規格に適合だと認定されます。
その為、お店で着用してみてかぶり心地が良い物、生活スタイルに合ったものを選ぶことが大事です。ウィッグで隠すというより、ウィッグでオシャレを楽しむ気持ちで日常生活を過ごしたいですね!