「コラーゲンには効果がない」の真実
コラーゲンの健康食品は確かによく見るけれど、実際のところ、本当に効果があるの?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、以前は「コラーゲンはタンパク質の一種だから、他のタンパク質と同じように消化の過程でアミノ酸に分解されてしまう。だからいくらコラーゲンを食べたところで効果はない」といった意見が主流で、コラーゲンに関する健康食品は一時期批判されていたことがあります。
ところが、現在ではコラーゲンの研究が進み、この考え方は正しくないことが明らかになっています。コラーゲンを摂取した後の体の変化を測定・検証した実験の結果、コラーゲン摂取には様々な美容・健康への良い効果があることが認められています。
効果の仕組み!コラーゲンが効く理由
コラーゲンの効果についての研究が進んだきっかけは、実は「コラーゲンの消化・吸収の仕組みが他のタンパク質とは異なること」が分かったことにありました。他のタンパク質は消化の過程で「アミノ酸」に分解されます。ところがコラーゲンは、アミノ酸が数個くっついた「ペプチド」という形で吸収されることが多く、長時間血液中を流れることが分かったのです。その「ペプチド」が、お肌や骨、関節に直接届くだけでなく、お肌や骨などの体を元気にする役割の「細胞」にまで行き渡り、それら細胞を活性化するところに効果を発揮していると言われています。
コラーゲンのさまざまな効果
【コラーゲンの嬉しさのまとめ】
- コラーゲンは、美肌作りに効果がある
- コラーゲンは、骨の健康維持に効果的である
- コラーゲンは、関節痛に良い
- コラーゲンは、髪や爪の健康維持に効果的である
- 効果1:コラーゲンは健康な美肌をつくる
コラーゲンというと、美肌効果をイメージする方も多いのではないでしょうか?
実際、最新の研究ではコラーゲンの摂取によって、お肌の水分量がアップする「うるおい効果」やシワが薄くなる「ハリ効果」が生まれることが分かっています。コラーゲンが肌に弾力や水分を与えたりする働きを持つ細胞を活性化するシグナルを送ることで、ふっくらとした潤いある肌が作られるのだと考えられています。
- 効果2:コラーゲンは骨を健康に保つ
骨重量の低下を抑える「骨を丈夫に保つ効果」があることも分かっています。コラーゲンが骨の代謝を担う細胞に働きかけ、古い骨を壊し、新しい骨を作る活動を促すので、丈夫な骨づくり、つまり骨の健康維持に良いと考えられています。
- 効果3:コラーゲンは関節痛に良い
また、骨に良いだけでなく、いわゆる関節の健康維持(関節痛を引き起こさない、または和らげる効果)があります。コラーゲンが関節軟骨の細胞に働きかけ、軟骨が変形して痛みをもたらすのを防いでくれるのだと予想されています。また、アスリート対象の実験でも関節痛が和らぐという結果が出ています。
- 効果4:コラーゲンは髪・爪の美容に良い
他にも、髪の毛の太さが増したり、まとまりが良くなる「髪のコシ効果」や、割れやすくもろい爪が改善する「丈夫な爪づくり効果」などが報告されています。