さまざまな尿漏れの原因
尿が漏れてしまう原因は人によって異なります。
原因ごとに、大きく分けると次の4つに分類することができます。
女性に多く、骨盤底筋の力が落ちることで、お腹に力が入った時に尿が漏れてしまう腹圧性尿失禁。
過活動膀胱などにより、突然強い尿意を感じトイレへ向かうが、向かう途中で尿が漏れてしまう切迫性尿失禁。
前立腺肥大などによって、尿が出しにくい状態で膀胱にいっぱい尿が溜まってしまうことで、尿意がなくても尿が膀胱からあふれて漏れてしまう溢流性尿失禁。
排尿機能には問題がないのに尿が漏れる機能性尿失禁。
尿漏れには様々な原因がありますが、排尿機能に問題がないのに尿が漏れてしまう機能性尿失禁は、手足の不自由や認知症などによってトイレの場所がわからなかったり、上手く排尿の準備が出来なくて尿が漏れてしまっています。
そのため成分を摂取しての対策・改善は難しいです。
しかし、その他の尿漏れは前立腺肥大や骨盤底筋などが原因になっていることが多く、成分の摂取による対策・改善が期待できます。
尿漏れの対策・改善が期待できる成分
ここでは尿漏れの対策・改善が期待できる成分の一部をご紹介します。
・亜鉛
前立腺が肥大化することで、様々な尿トラブルの原因となる前立腺肥大症。
しかし詳しい原因は現在でもはっきりしておらず、男性ホルモンの増減や、正常に働かないことが原因なのではないかと考えられています。
体内の亜鉛が不足すると、男性ホルモンが正常に働かなくなり、前立腺に誤った情報をあたえてしまい、前立腺肥大を招いてしまうことがあります。
男性ホルモンの異常で前立腺肥大になると、尿漏れを起こすことがあります。
そのため亜鉛を摂取することで、男性ホルモンの正常化が期待でき、尿漏れの対策・改善につながります。
・カボチャ種子エキス
カボチャの中でも、ハロウィンなどで使用されるペポカボチャというカボチャの種には、尿漏れの対策・改善が期待できる成分が豊富に含まれています。
女性の場合、生理や更年期などで女性ホルモンのバランスが乱れると、骨盤底筋の筋肉が緩むため、尿漏れしやすくなってしまいます。
ペポカボチャの種にはポリフェノールの1種であるリグナンが含まれています。
リグナンには女性ホルモンのバランスを整える働きが期待できるため、生理や更年期の尿漏れに悩む女性におすすめの成分です。
さらにリグナンには男性ホルモンの増加を抑える働きも期待できます。
ペポカボチャの種にはリグナン以外にも植物ステロールという成分が含まれており、リグナンと合わせて男性ホルモンの増加を抑えることが期待できるため、前立腺肥大対策になります。
男女どちらの尿漏れにも対策・改善が期待できるため、ペポカボチャの種子は多くの尿漏れサプリメントに使用されています。
・シーベリーエキス
グミ科の植物であるシーベリーから抽出した成分には、前立腺肥大の対策・改善が期待できます。
実際にマウスやヒトの試験では、シーベリーエキスを摂取することで前立腺肥大が抑えられ、生活への影響も少なくなったという結果があります。
前立腺肥大以外にも、膀胱平滑筋の線維化を抑制する結果もあります。
膀胱平滑筋が活性化し、過度な収縮を行うと、過活動膀胱となるため、膀胱平滑筋の線維化を抑制することで、過活動膀胱による尿漏れ対策・改善にもなります。
・ノコギリヤシエキス
ノコギリヤシは、前立腺肥大症による尿トラブルの対策・改善が期待できることで有名な成分です。
その効果は確かなもので、前立腺肥大症の方を対象とした実験では、ノコギリヤシ果実抽出液を摂取した多くの方が、飲用前よりも残尿量の減少を実感しています。
そのためノコギリヤシには、前立腺肥大が原因の尿漏れ対策・改善が期待できます。
・ビタミンE
ビタミンEは強い抗酸化作用を持つビタミンの一つです。
最近の研究では、過活動膀胱の原因の1つに、身体の酸化が原因だと考えられています。
そのため、抗酸化作用を持つ成分には過活動膀胱の対策・改善が期待できます。
・ボタンボウフウ
ボタンボウフウは、長命草やサクナなどとも呼ばれる植物です。
中でも、屋久島原産のボタンボウフウには、尿漏れの対策・改善が期待できます。
なぜ屋久島原産のボタンボウフウなのかというと、このボタンボウフウにはイソサミジンという成分が含まれているからです。
イソサミジンには膀胱の過剰な収縮を緩和する働きが期待できます。
そのため、過活動膀胱による尿漏れの対策・改善が期待できます。
・リコピン
リコピンはトマトなどに含まれている成分です。
高い抗酸化力があり、酸化による過活動膀胱による尿漏れの対策・改善が期待できます。