頻尿って何?
昼間に何回もトイレ行ったり、夜、寝ている間に目が覚めてトイレに行ったりしている方は、頻尿と呼ばれる尿トラブルかもしれません。
頻尿とは、尿の回数が多い、尿が近いなどの症状のことをいいます。
一般的に、1日の排尿回数が8回以上だと、尿の回数が多いといわれます。
ですが、1日の排尿回数が8回より少ない場合でも、自分自身が排尿回数が多いと感じていれば、頻尿であるといえる場合もあります。
1日に8回以上排尿する方は、まずは1日に摂取している水分量をチェックしてみましょう。
大人の場合、1日に飲み物から摂取する必要がある水分量は約1.2Lだといわれています。
もちろんこの数字は目安で、汗をかきやすい夏場であれば、汗をかく分多めに摂取する必要があります。
もし、1日に2Lや3Lと多くの量の飲み物を摂取している方で、頻繁に尿が出る方は、飲み過ぎが原因かもしれません。 ですが適度な量の水分を摂取しているのに頻尿の方は、病気や周りの環境などが原因になっていることが考えられます。
頻尿の主な原因
頻尿は、病気や周りの環境が原因となって引き起こされます。
ここでは、主な原因をいくつかご紹介します。
過活動膀胱
尿は膀胱に溜められ、一定量溜まると尿意を感じます。
通常であれば尿意を感じない程度の量しか、膀胱に尿が溜まっていなくても、膀胱が活動しすぎてしまい、勝手に収縮することで尿意を感じてしまう症状です。
前立腺肥大症
膀胱の下にある前立腺が大きくなることで、尿道を圧迫してしまい、頻尿や尿漏れなど、様々な尿トラブルの原因になることがある症状です。
前立腺が大きくなる詳細な原因は分かっていませんが、男性ホルモンが影響を与えていると考えられています。
膀胱炎
膀胱内に細菌が入って炎症を起こすことで、頻尿などの尿トラブルを起こす症状です。
男性よりも尿道が短い女性に多くみられます。
子宮筋腫
子宮にできた良性腫瘍が、周りの臓器などに影響を与え、頻尿を引き起こす症状です。
頻尿以外にも、強い生理痛や経穴の増加などの原因になることがあります。
骨盤臓器脱
加齢や出産などによって、骨盤底筋の機能が低下してしまい、膀胱や子宮などの臓器が下がって膣から出てしまう症状です。
頻尿以外にも、尿道を締め付ける力が弱ってしまうため、尿漏れの原因になることもあります。
心因性頻尿
受験や面接などで、緊張や不安を感じたときや、体が冷えてしまったときなどに、尿意を感じる症状です。
多くの方が経験したことがある症状だと思いますが、緊張や不安、温まるなどすると頻尿は解消されます。