104-夜間、頻繁に尿意で目が覚める理由

夜間頻尿とは

夜間、寝ている時に尿意を感じて、起きてトイレへ行っていますか?

このように夜間、尿意を感じて1回以上トイレへ行く症状を、夜間頻尿といいます。

通常の頻尿(尿の回数が多い)とは異なり、夜間頻尿は、夜間、1度でも排尿のために起きてトイレに行く症状で、1回でも起きてトイレに行っていれば夜間頻尿に該当します。

夜間頻尿は、40歳以上の多くの男女有しているといわれています。

特に高齢になればなるほど、夜間、尿意で目が覚める回数も多くなる傾向にあります。

夜間、暗い中で何度もトイレへ行くと、周りが良く見えず、トイレへ行く途中で体をどこかにぶつけたり、転倒するなどの危険があります。

老化の影響で足腰が弱い高齢者の方は、転倒などするだけで大けがの原因になり、大変危険です。

また、夜間に何度も目が覚めてしまうため、質の良い睡眠をとることができず、疲れなどをとることができません。 夜間頻尿をそのままにしておくと、疲れがたまり、体調を崩してしまうこともあります。

夜間頻尿の主な原因

夜間頻尿は摂取した水分の量や薬の副作用、膀胱容量の減少や睡眠障害などが原因になることがあります。

これらによって、夜間に尿意を感じ目が覚めてしまい、トイレに行くことになります。 ここでは夜間頻尿の主な原因についてご紹介します。

多尿

水分の摂りすぎや、糖尿病などの内分泌疾患、高血圧などが原因で、1日の尿の量が多い状態を多尿といいます。

膀胱畜尿障害

膀胱容量が減少し、少量の尿しか膀胱にためることができない症状です。

膀胱の容量が減少してしまう原因として、前立腺肥大症や、過活動膀胱などがあります。

前立腺肥大症では、機能障害で膀胱容量が減少したり、尿道が圧迫されることで尿が出にくくなり、全尿量が増加し、夜間に夜間頻尿が起こります。

過活性膀胱は、尿意のコントロールがうまくできなく症状で、自分の意識とは無関係に膀胱が収縮したり、尿道が緩んだりします。

夜間、寝ている時に膀胱が収縮したり、尿道が緩くなったりすると尿意を感じ目が覚め、夜間頻尿が起こります。

睡眠障害

睡眠には心身を回復させたり、免疫を強化するなどの役割があります。

そのため疲れなどを感じると眠たくなり、睡眠をします。

ですが、睡眠をしっかりしないと、疲れがどんどん蓄積されていき、健康に悪影響を与えてしまう場合があります。

夜間頻尿の場合、睡眠中に尿意で目が覚めてしまい、しっかりと睡眠をとることができません。

高齢者の方の場合、加齢によって睡眠が浅くなり目覚め易くなっています。

目が覚めてからすぐにトイレに行く習慣があると、尿意が無くてもトイレに行きたくて目が覚めたように感じてしまいます。 このように夜間頻尿と不眠は関連があるため、質の良い睡眠や規則正しい生活をすることが大切になります。

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