第1章 認知症セルフチェック
〜まずは症状からみる危険度をチェックしてみよう〜

【101】気づいていないだけであなたにも認知症の危険がある!

認知症は誰でも発症するリスクがある!?

最近「物忘れが激しい」「ボケやすくなった」などと感じたことはありませんか?
認知症は高齢者が発症しやすい病気ですが、その兆候は40、50代から始まります。 また、若年性アルツハイマーなどの認知症の場合は、もっと早くから始まります。 そのため、早めの対策・予防を心がけることが大事です。 認知症は誰にでも発症するリスクがあります。 気づいていないだけで、あなたにも認知症の兆候が出ているかもしれません。 そこで、40歳50歳の若年層には、認知症のリスクチェックをすることをおすすめします。 早めにリスクを発見し、改善・予防することで認知症は予防ができます。 発症してしまったら手遅れの認知症。ぜひこの機会に、リスクチェックや予防方法を知識として持っておき、 末長く健康に過ごせるようにしていきましょう。

認知症のリスクチェックをしておくメリット

認知症のリスクチェックをしておくメリットは、「認知症の予防・改善」ができるからです。
認知症は発症する前であれば、認知症を予防できます。 高齢になっても健康で楽しい人生を過ごしたい方は、認知症を回避したいですよね。 そのためにも、若いうちから認知症のリスク回避をしておくべきです。 もし、物忘れや認知症のリスクを感じた際は、迷わずかかりつけの病院や物忘れ外来に行って検査をしてみましょう。 高齢の方でも早期発見であれば、認知症の発症を抑えたり、進行を遅らせることができる可能性があります。 まずは認知症リスクセルフチェックをして、認知症のリスクがあるかどうかをみてみましょう。

認知症になる前・認知症が気になり出した方向けの「認知症リスクセルフチェック」

まずは認知症のリスクをセルフチェックしてみましょう。 チェックの数が多いほど認知症になる危険性が高いので早めに改善し、病院へ行きましょう。

生活習慣からみるリスクチェック

1 普段から運動不足だ ○or×
2 外出するのが億劫だ ○or×
3 タバコを吸っている ○or×
4 お酒を飲みすぎてしまうことが多い ○or×
5 食事の栄養バランスが悪い ○or×
6 大気汚染のある環境で生活をしている ○or×

コミュニケーションからみるリスクチェック

1 誰とも会わない・喋らない日がある ○or×
2 知らない人と話すのは面倒だ ○or×
3 これといった社会的な(対外的な)役割がない ○or×

こころからみるリスクチェック

1 抑うつ気分(気分の落ち込み)がある ○or×
2 興味や喜びを感じない、やる気がない ○or×

身体の健康からみるリスクチェック

1 耳が遠い、聞こえにくい(難聴) ○or×
2 太っている(メタボ体型) ○or×
3 糖尿病である ○or×
4 高血圧である ○or×
5 脂質異常症である ○or×
6 スポーツや事故で頭を強く打ったことがある ○or×

知的活動からみるリスクチェック

1 小さい頃から勉強をしていなかった ○or×
2 自分の得意でないことには興味が湧かない ○or×
3 新しいことを始めるのは面倒だ ○or×
4 これといった趣味はない ○or×

参考:浦上克哉「科学的に正しい認知症予防講義」翔泳社2021年出版