第2章 認知症・物忘れ・ボケについての基礎知識
〜認知症・物忘れ・ボケについての正しい知識を深めよう〜
【203】認知症の種類

主な認知症は3つの種類がある
認知症の種類はいくつかあります。その中でも認知度の高い認知症を3つご紹介いたします。
アルツハイマー型
脳血管性型
レビー小体型
主に、こちらの3つが認知症として知られています。
このアルツハイマー型とレビー小体型の認知症は神経変性疾患の中の1つで、
脳の神経細胞が破壊されることによって起こるタイプです。
脳血管性型は脳血管障害の1つで脳出血やくも膜下出血などの病気によって引き起こる認知症です。
他にも細菌やウイルスによって生じる炎症や外化的疾患によって起こるものもあります。
アルツハイマー型認知症とは?
脳の神経細胞が死滅したり脳神経が変性したりすることで脳が萎縮し発症する認知症。 アルツハイマー型認知症の症状には、物忘れ・道に迷う・気力がなくなるなどがあります。
脳血管型認知症とは?
脳の血管障害に関する疾患(脳梗塞や脳出血)によって起こる認知症。 脳の血管が詰まってしまうことで、脳の一部の働きが消えてしまって発症します。症状には、記憶障害・感情失禁などがあります。
レビー小体型認知症とは?
脳の神経細胞が減少することで起こる認知症。40歳頃から発症する方もいます。 代表的な症状にはパーキンソン症状(運動障害)や認知機能障害があります。
認知症の種類ごとの発症率|半分以上は「アルツハイマー型」
認知症による物忘れと老化による物忘れの違いを表にまとめておきます。 令和元年に実施された厚生労働省老健局の調査で認知症の種類ごとの発症率は、 アルツハイマー型認知症は67.6%、血管性認知症19.5%、レビー小体型認知症4.3%と続いていました。

参考:「認知症施策の総合的な推進について」
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000519620.pdf
グラフでもわかるように、圧倒的にアルツハイマー型認知症の発症率が全体の半分以上で最も多い結果となっています。 また最近では、若年性アルツハイマー型認知症(30〜50代が発症する認知症)になる方も多くいるので、 高齢者以外も認知症には気をつけておかなければいけません。
認知症の種類に合った予防対策をすることが重要
認知症には「アルツハイマー型」「脳血管性型」「レビー小体型」の他にもさまざまな種類があります。 発生する原因がそれぞれ違うため、それぞれの原因に合った予防対策をすることが重要です。 アルツハイマー型認知症は「アミロイドβ」や「タウたんぱく質」などの異常なたんぱく質、 脳血管性型認知症では脳に関わる疾患、レビー小体型認知症では「レビー小体」が原因といわれています。 これらにはそれぞれ原因となるリスク因子があり、 リスク因子が積もることでこれらの物質や疾患が現れ、認知症に発展します。 詳しい原因やメカニズムについては次の第3章でお伝えしているので、気になる方はぜひチェックしてください。